うつ病・適応障害・自律神経失調症など
〜人には言えない心の病気〜


気分が落ち込む、やる気が出ない、食欲がない、会社や学校に行きたくない、などの症状を感じたことはありませんか? 最近、働き盛りの人を中心に、心の病にかかる人が増えています。 心の病は、ある日突然襲ってくるので、少しでもおかしいと感じたら、あわてずに、正しい理解と治療法などを知ることが大切です。


■心の病
心の病でまず思い浮かぶのは、うつ病です。 うつ病と症状が似ている精神の病気は、うつ病以外にたくさんあります。 絶対に自分で判断してはいけません。 それぞれの対処法や治療法が違うため、専門医の診断が必要です。 自分はこの病気かも・・・・と考える前に、診療内科などの専門医を受診することをお勧めします。


◆うつ病

うつ病とは、気分障害の一種であり、抑うつ気分や不安、焦燥、精神活動の低下、食欲低下、不眠症などを特徴とする精神疾患です。

・うつ気分
・興味や喜びの喪失
・悲観的思考
・睡眠の障害
・精神運動の障害
・無気力
・強い罪責感
・思考力や集中力の低下
・死への思い

うつ病では、上記の症状がよく見られます。細かな症状の組み合わせは、ひとりひとり違ってきます。 うつ病は治らない病気ではありません。必ず完治します。 そのためには、正しい治療、休養が大切になります。 治療と休養以外に、周囲の理解と協力も必要になります。 うつ病は治る病気です。正しい知識を身に付けて、適切な治療を受けましょう。


◆パニック障害

パニック障害は、強い不安感を主な症状とする精神疾患のひとつです。 急に不安や恐怖に襲われ、激しい動悸や息切れ、めまい、吐き気などを感じます。 電車やバスの中、人ごみの中、家に一人っきりでいる時など、いつも決まった場所でパニック発作が起こりやすい人もいます。

パニック障害の発作が起きると、本人にとっては、耐え難いほどの恐怖が襲ってきます。息ができなくなり、自分はこのままだとどうなるのだろうかという不安感に支配されます。 自分で克服していくのはもちろんのこと、周囲の理解も必要な病気です。

症状が出た当初は、身体の異常を調べるために、内科などを受診すると思いますが、パニック障害の診断や治療は、精神科や心療内科が専門です。 パニック障害は、脳内の神経伝達物質のバランスが乱れることによって起こると考えられています。 最初の治療は、まず薬によってそのバランスの乱れを調整し、パニック発作をできるだけコントロールします。 パニック発作が起こらなくなったら、それまで避けていた状況や場所に、徐々に挑戦する治療が行なわれます。


◆PTSD(心的外傷後ストレス障害)

生死に関わるような体験をし、強い恐怖と、そこから逃れることができないという無力感を体験した後、その記憶が恐怖とともによみがえる現象がPTSDです。 PTSDは、地震、洪水、火事のような災害、虐待、強姦、暴力などの犯罪、事故など、多様な原因によって生じます。

半年以内に8割程度が回復します。が、心的外傷(トラウマ)の体験から数カ月、ときには何年もたってから症状が出る遅発性のものもあります。 PTSDが3カ月以上持続する場合は慢性とみなされます。 PTSDの治療には、薬を用いる場合もありますが、カウンセリングでそのトラウマになった出来事を話すことも効果的です。


◆自律神経失調症
自律神経失調症とは、不規則な生活や習慣などにより、身体を働かせる自律神経のバランスが乱れるためにおこる、様々な身体の不調のことです。 自律神経とは、内臓の働きを自動的に調整している神経です。 交感神経と副交感神経とがあり、交感神経は主に昼間に活動的にさせる働きをし、副交感神経は夜にゆっくりとリラックスさせる働きをしています。 このバランスが崩れると、頭痛、肩こり、動悸、めまい、倦怠感、腹痛、便秘、下痢、立ちくらみ、耳鳴りなどの症状がでてきます。

病院で検査しても異常が見つからないのに、動悸やめまい、頭痛、下痢、憂鬱感などの辛い症状が治らない時は、自律神経失調症かもしれません。 自律神経失調症は時間をかけて治療すれば、ほぼ完治することが可能です。 心療内科での治療は、まず初めに薬物療法を行って薬で症状を和らげてから、次にカウンセリングなどの心理療法を行うのが一般的です。


◆適応障害
適応障害とは、社会環境や生活環境に上手く適応することができず、その結果さまざまな身体的症状が現れてきて、社会生活に支障をきたすことをいいます。 気分の落ち込みや絶望感などの症状が出てきますが、その抑うつ気分になった原因がはっきりしており、これがうつ病との大きな違いになります。 ストレスに弱い人や、コミュニケーション能力がない人が発症しやすいと言われています。 心療内科での治療は抗不安剤を用いる薬物療法や精神療法が主になります。


◆慢性疲労症候群
慢性疲労症候群は、健康な人に突然、原因不明の強い全身倦怠感、微熱、頭痛、脱力感、思考力の障害、抑うつ等の精神神経症状などが起こり、この状態が長期間続いて、健全な社会生活が送れなくなる病気です。 体中、くまなく検査をしても、はっきりとした異常は見つからないので、身体以外に、心にも原因がある可能性があります。 心の状態は、体の免疫系や内分泌系に影響を与えます。 ですから、ストレスが大きい時や気分が落ち込んだ時に、疲れやすくなります。

慢性疲労症候群は、ストレスがある時に症状が増悪しやすく、また、その症状には、気分の落ち込み、睡眠障害、記憶力や集中力の低下など、うつ病の症状と重なる部分があり、また、うつ病自体を合併していることも少なくありません。 慢性疲労症候群は、認知度が低く専門医も少ない病気のため、自律神経失調症や更年期障害などの心因性の病気と誤診されることも少なくありません。

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